【掲載情報】電子デバイス産業新聞 2023年9月21日 掲載記事

電子デバイス産業新聞に「新N2リフロー炉」に関する記事が掲載されました。

電子デバイス産業新聞_掲載記事20230921

 

<記事掲載内容>
弘輝テック
新N2リフロー炉
メンテナンスを軽減

自動はんだ付装置の大手ベンダーである(株)弘輝テック(埼玉県川越市)は、新型N2(窒素)リフロー炉(写真)の本格受注を開始する。特殊な遠赤外線パネルヒーターを採用しており、生産する基板に応じたプロセスを柔軟に構築できる。さらに炉内フラックス溜まりを最小限に抑制でき、メンテナンス作業を大幅に軽減する。
新装置は、「VFRシリーズ」と呼ばれるもので、特殊な加熱パネルヒーターと特殊フィルターなどを搭載、炉内のフラックス汚れを大幅に抑制した。長期間使用しても特殊フィルター効果によって、冷風ノズルに多少のミスト付着がある程度で、装置内のクーリングゾーンを中心にメンテナンス作業時間や費用を大きく削減できる。同社の試算によれば、3年に一度のペースで済む事例もあるとした。特許出願も終えている。
サイズは、長さ6510×幅1060×高さ1440mm、重量は3000kg。対応できる基板サイズは、50×100mm~400×400mmで、実装部品の高さ制限は基板上面30mm、下面20mm。搬送スピードは0.2~1.6m/分を誇る。
加熱部は遠赤外線併用熱風循環を10ゾーン、冷却部は上下の2ゾーン構成とした。オプションの窒素削減制御システムを導入すると、酸素濃度目標値に到達した場合、自動的に窒素の量を調整して従来機よりも使用量を削減することが可能となる。
SMT実装業界では、2000年に入り鉛フリーはんだ材料に対応した窒素リフロー炉を各社多数導入している。同社はこれらの装置が現在、入れ替え時期にきているとして販売を強化。環境ならびにメンテナンスをはじめ品質、安全面で既存リフロー炉を大幅に上回る装置を開発し、本格受注を開始した。